旅と旅行の違いは?より旅を楽しむために知っておこう

一人旅

日常生活で「旅」と「旅行」ってよく使い分けられていませんか?

似たような言葉だけど両者には一体どんな違いがあるのでしょうか。

「旅」と「旅行」の違いについて考えてみました。



「旅」と「旅行」の定義

それぞれの言葉を広辞苑で調べてみると…

✔︎「旅」→ 住む土地を離れて、一時他の土地に行くこと。古くは必ずしも遠い土地に行くことに限らず、住居を離れることをすべて「たび」と言った。

✔︎「旅行」→ 徒歩または交通機関によって、おもに観光・慰安などの目的で、他の地方に行くこと。

となりました。

 

いまいち両者の違いがピンときませんね。では旅や旅行にまつわる言葉や名言を見てみましょう。

✔︎「かわいい子には旅をさせよ」→ 子どもがかわいいなら甘やかして育てるより、世の中に出してつらさや苦しさを経験させたほうがいいということ。

✔︎「人生とは旅であり、旅とは人生である」→これは元サッカー日本代表の中田英寿さんの言葉なので、人によって解釈は異なりそうですね。

他にも色んな言葉や名言があるので興味のある方は見てみて下さい。
旅に関する名言はこちら

一つ興味深かったのが、「旅」を使った言葉はたくさん出てきた一方で、「旅行」を使った言葉はほとんど出てこなかったということです。「旅」の方が比喩や名言に使われやすいと考えられますね。

それぞれの言葉の意味や名言から、

「旅」は「住む場所を離れ、辛いことや苦しいことも含め様々な経験をさせること」と捉えられそうです。経験を含めた過程に重きを置いています。

対して「旅行」は「観光や慰安などの目的を持って他の場所に行くこと」と捉えられますね。過程よりも娯楽を中心とした目的に重きが置かれています。

「旅」と「旅行」の違い

上記では「旅」と「旅行」の定義について考えてみました。

それを踏まえて、ここでは両者に違いについて見てみましょう。

「旅」は過程に、「旅行」は目的に重きを置く

それぞれの言葉を「旅」は過程に重きを置き、「旅行」は目的に重きを置くと定義付けました。

旅番組を例に挙げるとわかりやすいでしょう。
「世界の果てまでイッテQ!」や「陸海空 世界征服するなんて」などの旅番組は、芸能人が様々な人に出会い、苦楽を乗り越えながら旅をする過程を放送しています。その過程をすっ飛ばしていきなり旅のゴールに辿り着いたら、面白いと思うでしょうか?

旅行に関しては、修学旅行や社員旅行、慰安旅行を思い浮かべて下さい。
それぞれに旅行を通じて研修や研究をすること、親睦を深めること、日頃の頑張りを労うためといった目的があります。目的である修学や親睦、労いが重要なのであって、そこに行き着くまでの過程は何事もない方が都合が良いでしょう。

「旅」は偶然に、「旅行」は計画的に

修学旅行や社員旅行、慰安旅行といった目的に価値を見出すものが「旅行」ならば、事前の計画は欠かせません。
バスが来なかったり宿がなかったりしたら、旅行は破綻してしまいます。人数が多いだけに急な変更が効かないので、これらの計画を事前に立てる必要があります。

一方で過程に価値を見出す「旅」では、上記のようなハプニングが旅を破綻させるどころか、面白くさせる調味料にもなり得ます。

事前に計画された旅行と異なり、行く場所を変更しても、あるいはどこにも行かなくてもいいのです。状況に応じて変更も融通も効かすことが出来ます。その過程で美しい景色や美味しい食べ物に出会えれば、偶然が生んだ旅の楽しさと言えるでしょう。

「旅」は少人数で、「旅行」は多人数で行く

今まで書いてきたことを踏まえると、旅は少人数で、旅行は多人数で行くものに自然と分かれます。何人以上だと多人数で、何人以下だと少人数だという決まりはありませんが、旅の最小人数は一人です。

偶然おきた過程を楽しむ旅では、なにかと少人数の方が都合が良いのです。交通や宿の予約、レストランの席など、人数が多ければ多いほど融通が効かなくなってしまいます。また人数が多くなれば、行く観光地や飲食店を選ぶときに中々決まらなくなってしまい、他人の決断に従わざるを得ない場面がしばしば出てきます。

修学旅行や社員旅行、慰安旅行などの旅行は、学校や会社といった組織・団体で行くため多人数です。みんなの意見を聞いていたらキリがないので、事前に計画が決まっていることがほとんどです。

「旅」は成長を、「旅行」は娯楽を得られる

「旅」と「旅行」を定義付けして、それぞれの違いも明確にしたならば、得られるものも変わってくるはずです。

「かわいい子には旅をさせよ」という言葉や「旅」の特徴として、旅にはその過程で遭遇する様々な困難や試練を乗り越え、人生の経験を積む意味合いがありました。自ずと考えたり決断したりと、多くの選択に迫られるでしょう。そうすれば旅を通じて判断力や行動力、精神力など、自己成長に繋がるのは必然です。

「旅行」の特徴としては、目的となる観光地に多人数で計画的に行くことがありました。チームワークを育む目的のある旅行を別にして、そこに困難や試練は少ない方が良いですね。快適に目的地まで辿り着いたら、同行している友達や仲間と楽しむでしょう。そこでは余計な負担やストレスから解放されて、普段の頑張りを労い、心地の良い癒しが得られるはずです。

そもそも重きを置いているポイントが異なる両者では、楽しみ方も得られるものも変わってくるのです。

「旅好き」と「旅行好き」が交わる時は注意が必要

似て非なる「旅」と「旅行」の違いについて説明して来ました。

そもそもの目的や楽しみ方が異なる両者は別物であり、その違いを知っておかないと楽しいはずの旅行で人間関係を壊してしまう場合さえあります。

その事例がわかりやすく書かれているのがこちらです。
意外と知らない「旅行」と「旅」の決定的違い

かくいう僕も友人と二人で京都へ行ったときに、過程に重きを置きたがる旅好きの僕と。目的に重きを置きたがる旅行好きの友人とで意見が食い違い、あまり楽しめなかった経験があります。せっかくの旅行で仲が悪くなるなんて嫌ですよね…。

旅行中に人間関係のトラブルを避けるにはどうしたら良いの?

宿泊を伴う旅行だと、期間が長くなるほど相手が良くも悪くも見えてきます。

そんな中で意見がどうしたら人間関係のトラブルを防げるか僕なりにまとめてみました。

✔︎旅行に誘われたとき、行く気がないのに「YES!!」と言わない
✔︎旅と旅行の違いを知り、一緒に行く人との相性を考える
✔︎事前に旅行の予算を決めておく
✔︎旅好きな人が旅行好きな人に合わせる

だと思います。

【一人旅】と複数人で行く【グループ旅行】を比較した記事も書きましたので、参考になれば幸いです。
【一人旅とグループ旅行】どちらも10回以上経験した筆者が比較




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