「本当の自分ってなんだろう」「自分の人生これでよかったんだろうか」
それら葛藤の答えを探しに、自分探しの旅に出る人は少なからずいるのではないでしょうか。
僕も大学1年生のときに自分のやりたいことが分からず海外へ旅に出ました。
そこに自分の探してた答えがあるような気がしたのです。
この記事では、人生に迷い「自分探しの旅」をしようとしているあなたに、
僕の体験談を踏まえて自分探しでは「自分」は見つからないという内容を書きました。
結論:自分探しの旅で自分は見つからない
旅の目的は人それぞれですが、
もしその中に「旅に出れば『自分』が見つかるかもしれない」という目的があるのならば、
あくまで僕の意見ですが、ほぼ間違い、少し正しいと言えるでしょう。
自分探しの旅で絶対に「自分」が見つからないとは言いません、
ただ、旅に「自分とは何か」を求めるのは見当違いと言えます。
なぜ自分探しの旅で自分は見つからないのか、その理由を説明して行きます。
何故なら①:自分は過去・現在からしか見つからないから
現在のあなたの「自分らしさ」を構成しているのは過去のあなたの積み重ねです。
自分が何をして楽しいか、生き甲斐を感じるか、あるいは何をやりたくないかは、
過去の体験からしか見つけ出すことは出来ません。
未来の出来事である旅先に、自分の理想とする姿を見つけるのは難しいのです。
よく就職活動、転職活動などで「自分は何がしたいのか」という壁にぶつかりますね。
そんなときに自己分析や他己分析などをして自分の適性・適職を絞ります。
それも過去の体験から「自分のやりたいこと・向いているもの」を見つける過程と言えます。
自分のやりたいことが既にある人は「自分」が見つかっていることになるので、
あとはリスクがあっても勇気を出してやるかやらないかの決断をするだけです。
自分探しの旅をする必要がそもそもないのです。
何故なら②:日常の忙しい生活にヒントがあるから
自分探しというと「やりたいこと」「生き甲斐に感じること」ばかりに目を向けがちですが、
自分にとって「やりたくないこと」「向いていないこと」を知ることも大事です。
やりたくないこと、向いていないことを知るためには逆説的ですが、
何事もまずはやってみないとわからないのです
逆に何かをやってみたら意外と自分には向いててやり甲斐を感じるなんてこともあります。
日常にはそういうヒントがたくさん散りばめられていて、
一見、嫌な仕事やつまらない作業も自分を知る上では必要な過程なのです。
旅先での出来事は楽しいし刺激的ではあるのですが、
「自分」を知るという意味ではあまりに効率が悪いのです。
何故なら③:旅は日常とは切り離されたものだから
自分というのは過去の体験や日常の中にあると説明しました。
逆に言うとこれから起こる未来の出来事には「自分」の姿は期待できません。
自分探しの旅に出る前は、旅先に自分の姿や葛藤の答えがある気がしますが、
旅を終えて帰ると求めていたものはなかったと気づくででしょう。
というのも旅は日常とは切り離されたものなので、非日常とも言えるからです。
もちろん旅を終えて気持ちがスッキリしたり切り替わったりはするかもしれません。
それはそれで良いことですが、求めていた自分の姿とは言えないでしょう。
旅で得られるもの
自分探しの旅では「自分」は見つからないと言いましたが、じゃあ旅は無意味なのでしょうか?
いいえ、違います。むしろ旅に出ることは素晴らしい体験で、人生を豊かにしてくれます。
ここからは旅を通じて得られるものを紹介します。
精神的な成長
旅先は非日常の連続です。
初めて行く土地、初めて見る景色、普段の日常にはないものばかりです。
そこで旅の計画を立て現地で行動するのは、いざやるとなると勇気が要ります。
旅での体験そのものが人生を豊かにしてくれますし、
旅を終えて自身の精神的成長にも気づく時が来るでしょう。
人との出会い
旅先の醍醐味に人との出会いがあるでしょう。
あなたと同じ旅人であったり、現地に暮らす人であったり、
旅先には行く先やそこでの過ごし方にも寄りますが、人との出会いや交流が溢れています。
僕自身、旅先で出会った人と今でも繋がりがあったり、
旅先で出会った現地の友達に会いに行くために県や国をまたぎ、旅に出たりします。
旅をして出会った人と結婚したり起業したりする友達もたくさんいました。
人との繋がりは、お金では決して買えない貴重な財産です。
笑い話や思い出
旅先での恋や失敗、それらから生まれる笑い話や思い出など、
旅に出れば色んな体験をするでしょう。
出会う人も何かしら面白い話を持っていたり変わった人が多いので、
自然と普段は聞けないような話が舞い込んできます。
メキシコ格闘家、トリリンガルの美少女、世界を何周もしたカメラマン、イギリスの留置所にいたおっさん、癖の強い人とたくさん出会い色んな話を聞きました。
つまるところ、珍しい体験や人との出会いの引き出しの多さが人生を豊かにするのではないかという持論さえ持っています。
【重要】挑戦したいこと・やりたいと思えるもの
旅で得られるものの中で一番重要なのがこの「やりたいと思えるもの」ではないでしょうか。
今まで書いてきた通り旅先では日常には無い未知の体験や出会いがたくさんあります。
そんな非日常から得られる外的要因は間違いなくあなたの好奇心を刺激します。
その結果、挑戦したいことややってみたいことに少しでも興味を持てたり出会えれば、
なんて意味のある素敵な旅になることでしょう。
これは興味の対象に出会えない場合も、出会えたとしても内容が人によって異なります。
僕の例で言うと旅を通じて、今見てる景色を記録に残したいと思いカメラを、旅の体験を自分の言葉で発信したいとライティングを、ライティングを通じて副業に繋げたいとブログを、もっと旅先で出会う人と会話したり交流したいと英語を始めました。
出会った人の中にカメラマンやライター、ブロガーなどがいたのも大きな刺激となりました。
旅で見つかるのは「自分」ではなく…
さんざん「自分探しの旅に出ても『自分』は見つからない」と言ってきましたが、
旅を否定しているのではありません。
旅先に「自分」を求めることが、説明してきた通りそもそも見当違いだと言いたいのです。
旅先で起こることは自分探しとは結び付かず、
代わりに新しい自分の興味や挑戦したいことと結びつき得るのです。
自分のあるべき姿や決断に迷ったら旅に出るのではなく、
とことん日常生活の中で自分と向き合ってあげるのが良いでしょう。
逆に何か刺激が欲しかったり、人との出会いや新しい体験を求めてる人にとっては、
旅は最高の手段となるでしょう。
まとめ:旅は「自分」ではなく「挑戦したいもの」が見つかるかも!
まとめると、自分探しの旅に出ても「自分」は見つかりません。
何故なら、自分とは過去と現在からしか見つからず、日常にヒントが隠れてるからで、
さらに旅そのものが日常とは切り離された非日常だからです。
しかし旅を通じて得られるものはたくさんあります。
それは自分自身の成長や人との出会い、それに伴う笑い話や思い出、
そしてそれらの体験を通じて挑戦したいことややってみたいと思える興味の対象です。
もしあなたが「自分」について迷っていたり、旅に出ようか迷っているなら、
参考にして頂ければ幸いです!
ありがとうございました!
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